alphaのときどきブログ

Webにちょっとだけ関係した仕事をはじめた元Webディレクター兼業主婦が徒然と書くブログ。読書記録、美術展の感想など。

積読本Advent Calendar 2017 6日目 年内に読みたい積読本

積読本Advent Calendarに参加したのに…!

この記事は積読本 Advent Calendart 2017 6日目の記事です。

adventar.org

このお題を見てまさに私のためのテーマ来たーーーー!と思い張り切って参加しました!が。

何を思って早めの6日目に参加したのでしょうか私。

積読を読み終えられませんでした!

テーマ主さんのコメントに甘えて、年末までには消化する意気込みと本を紹介して6日目の記事に代えたいと思います。

年内に消化したい本その1.Webディレクションの新・標準ルール 現場の効率をアップする最新ワークフローとマネジメント

Webディレクションの現場から離れて2年という時に発売されたこの書籍。ちょうどWeb業界への再転職も考えていたこともあり即購入しました。

「CHAPTER 1 ディレクションの目的と役割」「CHAPTER 2 企画」の途中まで読んでそのままになっています…。

即転職をしたいという状況からもう少し現在の仕事を続けようとなった状況もありそのような中途半端なことになっていますが、自分のスキルセットを整理する意味でも読み終えたい1冊です。

ちなみに、同じシリーズでシステムディレクションに関する本も出たようなので、気になっています。

 

年内に消化したい本その2.教団X

2016年の夏休みの時点で読みたい!とリストアップしている

alpharuha.hatenablog.com

にもかかわらず、1年半積読している小説、中村文則「教団X」。

この1年半の間に文庫化されました…おおもう

ハードカバーを積読するとその間に文庫化されてしまうというリスクを痛感した本です。リスクというと作家さんには失礼ですが、私はあまりハードカバーで保存しておきたいという欲はなく文庫ウェルカムなタイプです。

しかも似たシリーズ?の「R帝国」も既にハードカバーで並んでいるようで…。

年末に読むなら明るい話の方がいいのかな、と思いつつ、時間のある時に重い小説を読んでおいた方がいいのかなとも考える次第です。

 

その他にも本好きの友人がくれた京極夏彦シリーズや文豪物や図書館で借りて来ているあれやといくつも積読があるのですが、書いて読み切れないのも悲しいのでまずはこの2冊を年内のターゲットにしてここから感想をリンクさせたいです。

ちなみに年内の読書冊数の目標を立てていて、今年は150冊ですが、本日現在106冊です。目標100冊に下げようかと悩んだけど下げなくてよかった…!んだけど1日1冊じゃどうにもならないのでどこまでまいて読めるかです。

「技を極める—ヴァン クリーフ&アーペル  ハイジュエリーと日本の工芸」に行ってきました

会期終了直前に駆け込んだ!

4月末から8月上旬まで京都国立美術館で開催されていた「技を極める—ヴァン クリーフ&アーペル  ハイジュエリーと日本の工芸」に会期終了前日に駆け込みで行ってきました。

f:id:alpharuha:20170822203454j:image

普段身に付けているアクセサリーは結婚指輪のみ(自宅ではそれもつけない)、
ピアス穴を開けてから金属アレルギーになってしまったり、と装飾品には縁遠い暮らしをしています。
ですが10年ぐらい前、東京在住時にBunkamuraザ・ミュージアムでのブルガリだったかティファニーだったかのジュエリーをテーマにした展覧会のチケットをもらって行ったことがありました。
(今検索したけど出てこなかった…どちらのブランドでもなかったのかもしれません。そう思うとブログに書いておくと記録になっていいね!)
その時は、全部を観終わった後、ただただもう多幸感に包まれる、不思議な体験でした。

この展覧会のことを知った時、京都でしか開催されないということと、久しぶりにキラキラしたものを観て幸せな気持ちになりたいなぁ…と思い行ける時に行こう!ということで、ギリギリですが行ってきました。

平日でないにもかかわらず、チケット売り場がそれほど並んでいなかったので、おっ、これはゆったり観られそうやなーと喜んでいたのもつかの間、入場口でめっちゃ並んでました…。
消えゆく多幸感…。でもギリギリに駆け込んでいるのでしょうがないです。
30分ほど並んでようやく観られるようになりました。

ヴァン クリーフ&アーペルの作品

展示は三部構成になっており、一部「ヴァン クリーフ&アーペルの歴史」ということで、ヴァン クリーフ&アーペルの作品がほぼ年代ごとに並べられていました。
そっか、商品じゃないのよね…、作品で唯一無二のものなのよね…としみじみとしながら観ました。
またヴァン クリーフ&アーペルというブランドは宝石カット職人の息子と宝石商の娘が結婚してつくられたブランドだということも初めて知りました。夫婦で展開していったブランドだったとは…!
そもそもヴァン クリーフ&アーペルの名称は知っていましたがデパートで店の前を通ったことがあるぐらいで入ったことはなかったけど…
花や葉をモチーフにしたブローチやネックレスに、鳥をかたどった作品と、自然が石や金属で表現されており、人工物なのに人工物に見えない魅力がありました。
精巧な凹凸を手で仕上げていった職人技にうっとりもします。

技を極めるのタイトルに沿った展示

二部三部については、ヴァン クリーフ&アーペルの作品に加え、日本の工芸作品が展示されていました。
ヨーロッパ、日本、それぞれの技術を生かした作品群が並んでいました。日本の工芸作品については疎く観る前は正直それほど期待していなかったのですが、果物を模した作品だったり、金箔が綺麗にデザインされている器だったり、普段触れない美も素敵でした。
ヴァン クリーフ&アーペルの作品と同時期の日本の工芸作品を並べていたので、それぞれの国の歴史や状況を思い浮かべながら比べる楽しみもありました。
表現方法や技法に違いはあれど、まさにこれが展覧会のタイトルにもある「技を極める」の展示でした。

また宝石や工芸品の美術展にも足を運びたい

物販は、エリックカール展の物販充実ぶりを思うと、会期終了まじかのこの美術展ではほとんど売り切れていました。
特にいつも私が美術展に足を運んだ際に記念として買う絵ハガキの種類はほとんどなく…。メインビジュアルに使われている作品のはもうありませんでした。
巡回展もなかったのでしょうがないですね。
観に行く展覧会は専ら絵の展覧会でしたが、これからはもっと宝石や工芸品の展覧会にも足を運びたいなーと思える心が豊かになった展覧会でした!

ちなみに、展覧会の写真は撮影禁止だったので、公式サイトを見て雰囲気を思い出していました。

highjewelry.exhn.jp

 

「エリック・カール展」(京都会場)に行ってきました

夏に開催されたので行ってきました

エリック・カール展」が東京で開催されているのをFacebookの友人投稿で知り行きたい!けれど関西に巡回展で来てくれたらなあ、と思っていたところ、調べたらまさかの京都駅の伊勢丹内の「美術館「えき」KYOTO」で開催されることを知りました。
これは嬉しい!と、楽しみに待って、行ってきました。

ちなみに開催期間は今年の夏で、既に京都での展示は終了しています。。
ですが現在岩手で開催しており、来年は福島にも巡回するようです。更に会場が増えたりはないのかなー?

ericcarle2017-18.com

はらぺこあおむし」しか知らないけれど

ベタに、実家にあった「はらぺこあおむし」の本がとても好きでした。いや今も好きです。手元にないけど。
絵が好きだったのか話が好きだったのかそれとも仕掛け絵本なところが好きだったのか…一番最後の要素が大きい気がしますが
仕掛けで遊び過ぎてボロボロにしてしまうくらいに。
原色なのに下品にならない色遣いも好きで。

正直なところ、エリック・カールさんの作品について、はらぺこあおむししか知らなかったけれど
見たいものが一つあれば充分ということで。

行ったのは8月上旬の平日夕方という日だったのですんなり入れました。親子連れが多かった…!
美術展で親子連れが多いのは新鮮でした。絵本作家の展示だものね。親子連れで原画を鑑賞するのっていいなー!
他はグループで訪れている高校生や大学生。
ちなみに京都駅の伊勢丹で開催されていたので、前売りがなくとも伊勢丹カード会員だと100円引きで入れたのはラッキーでした。

エリック・カールさんとマグリット

美術展の展示は「はらぺこあおむし」しか知らなくても十分楽しめました。コラージュで作られた絵本の原画が惜しみなく展開されていました。
というかずっと版画だと思っていたけどコラージュだったのね…
今まで読んだことのなかった絵本も読んでみたくなります。生き物がいきいきと描かれているのが印象的でした。

それから意外だったのですが、エリック・カールさんの経歴でした。アメリカ生まれで、幼少の頃に家族でドイツに渡り、ナチスドイツの時代も経験し、アメリカでグラフィックデザイナーとして就職。
しかもその就職がレオ・レオニさんの紹介だったなんて!
レオ・レオニさんもベタに教科書に載っていたスイミーしか知らないけれどあの絵は印象的でユニクロのコラボTを買ってしまったくらいには好きです。
分かってはいるけどベタなものが好きやな…

そしてエリック・カールさんが影響を受けた画家が何人も紹介されていましたが、その中にマグリットも挙げられていました。
その説明を読んだ時に、明確な言語化はできないけれども、何だか腑に落ちました。
2015年、京都でのマグリット展にて、ピレネーの城を観て、初めて絵の前で動けないという経験をしました。
マグリットピレネーの城ってまたベッタベタだけど気にしない
ピレネーの城は、シュルレアリスムへの造詣も全く深くないのですが、ずっとずっと本物を観たかった絵でした。
何だかその作者のマグリットエリック・カールさんが影響を受けたことが勝手ながら嬉しく、自分の好きなものがつながった感もありました。

それからもう1つ意外だったのは、「はらぺこあおむし」の製本は日本で行ったということでした。当時、「はらぺこあおむし」のような仕掛けの多い絵本を製本する技術は日本だからできたようです。そんなこともあるんですね。

思った以上に散財したよ!

絵を楽しんだ後は、グッズ販売。デパート主催だからか、物販に力が入っていた気がするのは気のせい…?
iPhoneケースを、買おうか悩んだけどまだ5sで(買い換えようと考えていたタイミングで壊れ、保証期間内で無償で新しい5sに変えてもらえたのでいいか…となり今に至る)なので断念。
普段は気に入った絵葉書だけ買うのですが本命のあおむしの絵葉書が1500円のセット売りにしかなく!!絵葉書は1枚から買えるのがいいのにな…
思わず使い道も考えずマグネットも買ってしまいました。そして最近は買うのが必須になっている図録も。

童心に帰ることのできる、また子連れでも観ることのできるエリック・カール展、岩手や福島会場で行く機会のある方は是非お楽しみに!

はらぺこあおむし エリック=カール作

はらぺこあおむし エリック=カール作