読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

alphaの(毎週更新)日記

Webにちょっとだけ関係した仕事をはじめた元Webディレクター兼業主婦が徒然と書くブログ。読書記録、美術展の感想など。

「その街のこども」(TVオンエア版)

積読ならぬ積録していた阪神淡路大震災15年企画「その街のこども」(TVオンエア版)をようやく先日見ました。昨年の20年時に再放送していたものです。時間は1時間ちょっとなのですが躊躇していました。私自身は神戸と言っても郊外の出身で物的損害も人的被害も受けていないのですが思春期の終わりのあの地震は忘れることができません。そんなこともありこの時期になって見なきゃなとようやく再生しました。

その街のこども

ただただすごかった、という感想しか書けないのがもどかしい。新神戸から三宮のサトエリ森山未來のやりとりで何故かもう涙ぐんでいました。変わる前の街に住んでいる人なら余計そうだろうな、という言葉のやりとり。でも私が勝手に泣いているだけで、全編通してサトエリ(の役)も森山未來(の役)もかわいそうな感じが全くないんです。美人でモデル体型な東京の女の子と大手に勤めてる今時なリーマン。泣いてね泣いてねなんて映像は押し付けてきません。どれだけ泣かせに来るんだろうと身構えていたのにそんな考えをもって恥ずかしい。やりとりでクスッとさせるところもあり、あ、神戸弁やー!って嬉しくなるところも。震災当時の映像がほとんど出てこないことからも書こうとしているのは現在だと。さらに震災の裏で値段を釣り上げた人たちの話も出てきて、ドキュメンタリーとは違うけれど客観的にあの時とそれからを提示しているのが心地いいんです。

だからこそサトエリの独白は胸に迫るものがありました。それは郊外ながらも神戸出身である私のやりきれなさとシンクロしたのかもしれません。ラストもあたたかく、でもウェットでなく、そして問い掛けられる形でした。
ドラマが終わって普段通り過ごしていいし、でもきっとまた来年のこの時期には考えるんやろうな、と。

見てからに知ったのですがラストはドラマ放映当日にロケして撮ったということでスタッフの本気を見ました。ドラマだけれどドラマという言葉で収まりきらない。あと、何となく知ってるかも、と思った景色が学生時代歩いたことあるところだったり歩道橋が通学路だったり。気付かなかったあああああぁぁぁ夜も歩いたことあるんだけどなー。


残念ながらドラマ版の再放送の予定はなさそうですがこのドラマ版が好評で作られた劇場版はDVDが出ているようですし1/17の前後には大阪で上映もされているようなのでもっともっと知られて欲しいドラマです。

その街のこども 劇場版 [DVD]

その街のこども 劇場版 [DVD]