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alphaの(毎週更新)日記

Webにちょっとだけ関係した仕事をはじめた元Webディレクター兼業主婦が徒然と書くブログ。読書記録、美術展の感想など。

読書を自分のものにする 読書術の本(1)

昨日の記事に書いたように、最近図書館で本を借りる際に、この本読んだことあったかな、と不安になることがたまに出てきました。20代の頃は記憶力だけは自信があり、一度読んだ本は覚えていました。ところが30代になって読み進めてあれ、一度読んでる?と気付いたりで。そんな被りを避けたい、もっというなら二度読みよりもたくさんの本を図書館で借りて読んで楽しみたい、という、書籍の内容を生かすため覚えておきたい、ではなく楽しみを増やしたい、という欲求のために読書術の本に手を伸ばしました。

手にした1冊目がこの「読んだら忘れない読書術」(樺沢紫苑・著)です。

読んだら忘れない読書術

読んだら忘れない読書術

 

 

精神科医が教えるが効いている構成

もともと頑なに読書は娯楽と文化であるべき、必要という言葉にある強制的なものだなんてナンセンス派だったため、読書の必要性を書いた第1章は軽く読み流そうとしていました。が。アラフォー真っ只中にある私に前向きになる言葉が。「人間の脳は一生成長し続ける」なんと! しかも医師免許のある著者が医学的見地を交えて説明しているので頑なな心を溶かしてくれます。体育会ノリや選挙スピーカーのように「読書はいい!必要!役に立つ!」と連呼されていたらそこで本を閉じていたでしょう。結論を先に述べ、その理由を医学的にまたは論理的に説明する、基本構成はこの形になっています。

スキマ時間読書

第2章から第4章はタイトルにある「読んだら忘れない読書術」のキモが基本から方法、実践へと章ごとに書かれています。
基本中の基本、アウトプットすべき、というのは受験勉強を思い返すと腑に落ちましたが、意外だったのはスキマ時間読書を使っての読書の効率のよさについて。脳は作業時間内の最初と最後の5分に集中力を発揮するとのことで、時間が決めった読書、通勤時間の読書を勧めています。
確かに在職中終電を意識したら集中して企画書がまとまったけれどそれは脳の働きだったのか…! 仕事ができるようになるには終電という物理的なプレッシャーがなくとも自分でプレッシャーを掛けられればいいと仕事のコツにもなりますね。
この「時間を決めて読む」は裏返すと、現状自由時間がある私がダラダラと数読んでも覚えておくことができない、を意味します。これを読んで以来どんな本でも読み終える時間の目標を立てるようになりました。
第5章は本の選択術、こちらは著者の選択術の公開ですが、誰にでも実践できるように書かれています。特に自分のレベルに合わせて読むことから始める、というのは読書を続けるコツの一つとして賛成です。

電子書籍のススメ

この本で個人的に予想外に役に立ったのが第6章の電子書籍の活用について。電子書籍について固定観念で否定的だった私が思わずKindleアプリを入れてしまうことになった章。(まだ実際に読んではいないんですが、遠出の時に使おうと思っています)

メリットを分かりやすく書かれていますが何より電子書籍を導入したことで読書量が増えたという著者の実体験談と、(知ってはいたけれど)Kindle版だと安く買えて読書購入費を抑制できるということに導入の必要性を感じました。読書量の少なさ・読むジャンルの偏りをコンプレックスとしている私は読書量も質も改善したい。しかし、現状のお財布状況に収納場所を考えると無尽蔵に本を買いきれない。そんな現状を打破してくれる電子書籍に及び腰でどうする、と。いきなり電子書籍の話だと受け入れられなかったかもしれませんが、それまでの章で読書の質と量について重要性を説明しているので、すんなり受け入れられたのです。

第7章では無尽蔵に本を買いきれない、という悩みに答えるかのような書籍購入費の予算の立て方と購入する本のポイントがあります。買う時は即断即決しなさい、というのも医者らしいアドバイスです。

最後の第8章は著者の推薦本ですが、こちらはビジネス本や精神医学に絡んだ本が多く、また著者の書いたものも目立ったため、半分宣伝のように感じました。ただ普段読まないジャンルの本があげられていたので無下にしないでおこうかと思います(笑)。

まとめ

まだ一読しかしていない書籍ですがこの読書術の本は自意識が大きく変わりそうな本です。私が今までよしとしていた読書は娯楽と文化であるべき、という考え方を否定せず、しかしそれ以外の読書の仕方もあるのだよ、読書することが自分の血肉となるんだよ、と教えてくれたのです。頭ごなしでなく、一つ一つ医学的見地や実例を交えて説明されると、自然に納得してしまいました。まだこのアウトプットレビューも書籍を横に置いて書いたので、まだ自分のものになっていないのだなとヒシヒシ感じます。従来の読書の楽しみを忘れず、インプット&アウトプットする読書を新たにしていきます。

もう1冊の本「大人のための読書術」については、明日更新です。