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alphaの(毎週更新)日記

Webにちょっとだけ関係した仕事をはじめた元Webディレクター兼業主婦が徒然と書くブログ。読書記録、美術展の感想など。

2月第1週(2/1~7)に読んだ本

あれ、読書術は…

先週読書術の本について記事を別立てにしてまで書いたのに今週は自分が得意な系統の本ばっかりになってしまいました。あれま。
今週も6冊(実際はもう1冊読んでるんですが、上下巻なので下巻読了後カウントします)。

2016年22冊目「鳥人計画」東野圭吾

東野圭吾さんが売れる前の渾身の一作。ご本人はかなり気合を入れて書いたと読んだことがあるような。けれど売れなかった、と。
スキージャンプの話ですが今読むとV字型ジャンプの前の話ということで、とっても時代を感じます。札幌五輪の後低迷期間があったことも知りませんでしたし(ニュースで聞いても実感はない)、そういった時代を感じられます。個人的には出てくる人物が誰もあまり好ましくなくミステリーでは憑依型読書をしたい私としてはちょっと物足りなかったかな。

鳥人計画 (角川文庫)

鳥人計画 (角川文庫)

 

 

2016年23冊目「山女日記」湊かなえ

湊さんの作品に出てくるインターネットは何かと都合がいい気がするんですが…それは主題じゃないからいっか。
全くミステリーでなく、あえて言えば自分探しというか現状を打破したい女性たちが主人公の連作小説で、いつも以上に軽い感じで読めました。何故かなと奥付見たら女性誌「GINGER」に連載されていたと。納得。
女性の心の起伏に関してはサラッとしていて山に登ってそんなあっさり見えるのー?と意地悪な気持ちにはなりますが、山に登ることの楽しさ爽快さは伝わってきました。連作の中で一番好きなのは最終話のニュージーランドの山に登る話かな。現実の女性はもっと割り切り上手(に見える)けれどこういうちょっと後ろ向きな女性の話好き。

山女日記

山女日記

 

 

2016年24冊目「タダイマトビラ」村田沙耶香

昨年読んだ「しろいろの街の、その骨の体温の」は終わり方に不満も新興住宅地の雰囲気や女の子のいいとこいやなところの描写がクセになりそうで他の作品も読んでみたかった作家さん。少女小説を思わせるような表紙に思わず手をとりました。
やっぱり少女が大人になっていく過程の描き方上手いなぁ、そうそうこんなのあったね、と。村田さんと年代がそう変わらないから余計そうかも。
だけど終わり方が…とんでもな終わり方になっていて。好き嫌いでなくえ、何でこうなるの…とちょっと理解の範疇外でした…。

タダイマトビラ

タダイマトビラ

 

 

2016年25冊目「天使はここに」朝比奈あすか

朝比奈さんも去年Facebookで友人が取り上げていてそれがきっかけでいろいろ読み始めた作家。割と女同士の人間関係をえぐって書いていて(親子、友人関係)そんなに相手に執着したりの関係性ってあるんかなーと思うこともあるのですが、つい読んでしまう。
けれどこの「天使はここに」はえぐりが少な目の、一人でがんばれてしまう女の子が主人公。こんな生き方たいへんだろうけど、読んでいると仕事をやらされているんじゃなくて自主的にやっているんですよね。最初洗脳されている部分もあるようにも見受けられるけど、だんだん覚醒していく感じで。働くって本来楽しいこと、と読んで前向きになれる本。作者の別の一面も垣間見られた一冊。

天使はここに

天使はここに

 

 

2016年26冊目「俺は非情勤」東野圭吾

1時間ほどでさらっと読める話。小学生高学年向けの学研雑誌に連載していただけあって残酷さは少な目。それでもちゃんと(?)殺人事件もあり、いじめ問題あり、の、匙加減は調節しつつも子どもを子ども扱いせず展開しています。子どもを子ども扱いせず、甘いことは言わず、シニカルだけど絶望でないこのバランス加減の上手さに舌を巻いちゃいました。
でもコナンや金田一少年じゃないけれど先生のいくところに事件ありってそれはどうなんやろう(苦笑)。

おれは非情勤 (集英社文庫)

おれは非情勤 (集英社文庫)

 

 

2016年27冊目「疾風ロンド」東野圭吾

意図せず東野圭吾週になってる…!こんな続けて読んだの久しぶりかも。
売れる前の「鳥人計画」と同じスキーをテーマに書いていますが、売れっ子の余裕というか、細かいことは書かず人間を書いて展開したように見受けられます。競技スキーでなくレジャーとしてのスキー・スキー場がメインだし。恐怖感を煽るタイプの小説になる題材の割にあまり緊迫感はなかったな。
割と毒を含んで終わることも多い(そして女性には甘い)東野さんですがこの終わりは本当にオチ、で終わります。あくまで軽く行きましょうというスタンスを貫いたのかも。

疾風ロンド (実業之日本社文庫)

疾風ロンド (実業之日本社文庫)

 

 

2月第1週まとめ

娯楽読書がメインな週でした。意図したわけではないんですが積読がそうだったからかな。今週の1冊は迷いなく「天使はここに」。この仕事をどうしてもしたくて就きました、だから前向きにがんばります、ではない、たまたま最初に選んだバイトでそのままそれが天職になっていく、という題材が新鮮で。全く行くつもりのなかった会社でWebディレクターになって、その仕事にはまった自分が重なったのかも(笑)。気付いたら仕事にはまる人生も悪くないよと勇気付けられました!