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alphaの(毎週更新)日記

Webにちょっとだけ関係した仕事をはじめた元Webディレクター兼業主婦が徒然と書くブログ。読書記録、美術展の感想など。

3月第2週(3/7~13)に読んだ本(1)

今週は9冊

メモを振り返って9冊も読んでいてびっくり。前2週が割と積極的に読んでいたのに比べて確定申告だったり何やらかんやら落ち着いていなかったからかな。隙間読書が出来つつあるのならばいいことです。

2016年61冊目「深夜特急1 香港・マカオ」沢木耕太郎

ノンフィクション物を読みたくなって大学生の時に挫折した深夜特急に手を出すことに。読もうとしていた時は海外旅行経験もなく、海外が舞台というだけでとっつきにくさを感じて1巻の半分で挫折(苦笑)。ツアー旅行ばかりですが海外の空気を少し吸い、機会があればまた旅行に行きたい状態で読むと非常に楽しく読めました。
1巻は香港、マカオ。どちらも行ったことがありません。時代は80年代で、どちらも返還前。返還後の今とは違う当時を辿る一つの貴重な資料でもあるのかな。
マカオでカジノに熱狂的になる様は読んでいても止めたくなるぐらいで熱がよく伝わってきました。

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

 

 

2016年62冊目「晴天の迷いクジラ窪美澄

倒産した会社の社員と社長と偶然会った女の子の話。「ふがいない僕は空を見た」が少年少女の生き辛さや性を中心に描かれていたのに対し、大人のそれを前作「ふがいない…」に比べてソフトなタッチで描いた小説でした。少年少女時の生き辛さが大人になっても残っていることを描いているのが正確かも。ギリギリに生きているような登場人物たちですが肉体感があるせいか悲愴な気持ちにならず読める小説。表紙は文庫版より単行本版の方が書籍の内容を的確に表しています。

晴天の迷いクジラ (新潮文庫)

晴天の迷いクジラ (新潮文庫)

 

 

2016年63冊目「舟を編む三浦しをん

本屋大賞で平積みにされていたり、映画化されたりで話題になっていたりで、存在は知っていた本。三浦しをんさん作品への抵抗がなくなったこと、辞書の話ということで手に取りました。
かつて出版社へ就職したい時もあったけれど、辞書を出版社が作っているということについて、全く頭になかったな…。絶対的なもの、長く使われるものとして編み出される辞書に関わる人たちのドラマ。登場人物が不器用だけれど一生懸命で素直に落ち着いたエンタテイメントとして楽しめた一作。

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

 

 

2016年64冊目「名前も呼べない」伊藤朱里

好きな若い作家さんたちがTwitterで絶賛していたので手に取った本。2015年太宰治賞。ジメジメではなくなんとなくヌルっとした感じの25歳の女性の道に外れた恋愛。過激なこともなく気持ち悪い感じの主人公だと思っていたらまさかの…。気持ち悪い、というのは正体がわからなくて、という意味なのですが、最後にその違和感の正体がわかります。明かされた事実についてはそういうこともあるよね、と納得しつつ、アンバランスな執着が怖くなる読後感。同時収録のもう一編は離婚した女性の少し暗いけど最後が前向きになるお話。表題作と違った印象を受けました。色々な表情のある作家さんのようで、今後の作品が楽しみです。

名前も呼べない (単行本)

名前も呼べない (単行本)

 

 

2016年65冊目「深夜特急2 マレー半島シンガポール沢木耕太郎

これまでずっと上下物は1冊としてずっと数えてきたのですが、深夜特急は各巻割と独立しているしなーということで1冊ずつ冊数に数えることにしました。単行本の時は3冊ものだったみたいですが。
2は行ったことのあるシンガポールに、行ってみたいタイ・マレーシア。ここに描かれているようなアグレッシブな旅はしないだろうけれど国や街の空気を感じるのを楽しみに読み進めています。
シンガポールも30年前はまだビルが林立していたわけではなかったようで、のんびりした感じが不思議でした。

 

深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫)

深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫)

 

 

明日は残りの4冊と、今週の1冊の発表記事です。