alphaの(毎週更新)日記

Webにちょっとだけ関係した仕事をはじめた元Webディレクター兼業主婦が徒然と書くブログ。読書記録、美術展の感想など。

ティーンズハートの風見潤さん作品のこと

ミステリー好きではないのだけれど

読書記録で頻繁に登場する東野圭吾作品。出会いは氏がブレイクした「秘密」を図書館で借りて読んだことが発端です。ベストセラーで映画化ということで騒がれていて知り、試しに借りてみました。それなりに面白く(しかし内容は記憶曖昧)それでも過去作を追いかけることはせず、文学部在学中ということもあり純文学を追っかけるのに必死でした。

その後「白夜行」を雑誌「ダヴィンチ」で知って読むと引き寄せられ、同僚が東野作品の文庫を多く所持していたので借りて、嵌っていったという流れだったはず。

しかし、東野作品に嵌ってもミステリー作家を手当たり次第読むわけではなく(後は東野さんより前にファンになった宮部さん作品をちらほら)ミステリー好きとはとても言えない。

初めて接したミステリー

ふとある時、そう言えば東野さんのミステリーに違和感なく入れたのって何故だろう、殺人事件もの+男性作家作品ってあまり得意でないはずなのだけれど、という時に思い出したのが中学生の頃ブレイクしていたティーンズハートシリーズのことでした。

80年代後半~90年代前半に思春期だった女性はおそらく存在を知っているであろう講談社が出していたライトノベルのはしり、ティーンズハートシリーズ。ピンクの背表紙に漫画家がイラストを付けていて手にしやすかった少女小説たち。短文が並んでいて1冊30分も掛からず読めてしまう作品が多いのですが、中学時代、友人たちと貸し借りをしては盛り上がっていたシリーズでした。ファンタジー好きな友人は現在も存在する集英社コバルト文庫にも手を広げていましたが、基本恋愛ものが好き(嗜好というのは大人になったからといってそう変わらないのかも)な私はティーンズハート作品をよく購入していました。と、恋愛もの一辺倒だったのですが。

友人がおもしろいから、と貸してくれたのが表題の風見潤さんの「幽霊事件」シリーズでした。正直オカルト系は苦手なため「幽霊」というタイトルに少し引いてしまいましたが、女子大生が主人公というのが大人っぽく思えたこと(それまで読んでいた作品は中高生ものが多かった)、旅行先で事件が起きるということで行ったことのない土地に行った気になれそうなこと、から読み始めてみると、これがおもしろい!

今読んでトリックがどうとか(でも今もトリックの良し悪しは分からないし謎解きしながら読みません)、少女小説のため文体もどうなのかわかりませんが、旅先で登場人物たちが生き生きしている様がとても楽しかった。ミステリーって怖くないんや、と先入観がなくなりました。1年に3冊ぐらい出ていても舞台が西へ東へ南へ北へ国内をいろいろ出ていて飽きませんでした。貸してくれる友人と進学で離れると、図書館で借りたりしてました。少女小説なので購入を躊躇われる年齢になっても、図書館なら…という気持ちもありました。1冊だけ、友人に借りる前に、親に本を買ってもらえる機会があって買った記憶があるのですが、手元にはありません。

と、大学生の初めぐらいまでこっそり追いかけていたのですが、本業?の純文学を追い掛けたり大学生活で忙しく、だんだん存在を忘れそのまま社会人になりました。その後もずっと忘れていたのですが、ふと、そう言えばミステリーを楽しく読んだのって幽霊事件シリーズが最初だったなーと懐かしい気持ちになり、読み返したくなったのです。

絶版、そして

書籍は基本新しい状態で揃えたいのですが、調べたところティーンズハートシリーズ自体が10年以上前に修了しており、絶版でした。懐かし少女マンガもそうですが、少女向け分野はサイクルが早いのかな…流行りすたりがあるからでしょうね。正直、パッケージ的に揃えることに抵抗がないわけではないので、電子書籍があるとそれが一番いいのですが、それもなく…

じゃあ得意の図書館で借りようと考えたのですが、京都の図書館ではシリーズの最初の頃のものはもう取扱いがない!もともと少女小説をあまり揃えていないのかしら、私が借りていた神戸の図書館ではあるだろうとネット検索しましたが、古いものは取り扱いがありませんでした。古いものはどんどん消えていくのですね…。割と読み終えると満足して処分する性格なのですが、本当に処分してよいのか問う方が、今後はよさそうです。幸い、Amazonではまだ中古ですが取り扱いがあるので、どうしても読みたい、となったら手に入れる方法はありそうです。

ただ、それより何より驚いたのは、それでは絶版ではなく大人向けの文庫本出していたりしないかな、という気持ちで作者近況について検索したところ、このようなまとめがあったことでした。

togetter.com

2年前に既にこのようなことが流れていたのですね。ミステリー関係の方を全然フォローしていないので知りませんでした。けして自分で揃えるぐらい大ファン!というわけではなかったのですが、友人たちの間という狭いコミュニティながら人気があった作家でしたし、個人的に、割と大人にも耐えうるものを書いている方だと認識していたので、失踪状態でこうなるとは正直驚きです…。

読書記録で勝手なことを書いてばかりの私ですが、著述業の不安定さというか、人気作品があっても忘れられてしまったりとか、上手く言えないのですが…。ご本人がおそらくなくなっていて(連絡が取れなくて)、となると電子書籍としての復刊も人気有無の前に難しいのかな…。

こういうことがあると、読み続けたい作家の本は買うしかない、というのがちょっと身に染みるのでした。

 

 唯一自分で買った記憶のあるのはこの瀬戸大橋幽霊事件。親に好きな本を買ってもらえる機会があったのかな。中1ですね。

瀬戸大橋幽霊事件 (講談社X文庫―Teen’s heart)

瀬戸大橋幽霊事件 (講談社X文庫―Teen’s heart)