alphaのときどきブログ

Webにちょっとだけ関係した仕事をはじめた元Webディレクター兼業主婦が徒然と書くブログ。読書記録、美術展の感想など。

第31回リクリセミナー「Webデザイントレンド in 大阪 2017」に参加しました

[追記]メインセッションについて更新予定でしたがスマートフォンセッションのみの記事となります。

 

遅報ではありますが、先月3月25日(土)に開催された第31回リクリセミナー「Webデザイントレンド in 大阪 2017」に参加しました。いつも安定のリクリセミナー、今回も濃い濃いセミナーでした。

参加にあたって

これまでセミナーに参加しているだけで満足してしまっていたなぁ…ということに気付き、今回は事前に聞きたいポイントを設定しました。
  • Webの実務から離れているので、とにかく昨年からこれからにかけての業界の流れ、並びに登壇者の原さんの言うところの「トレンド」を把握すること

 登壇者の原さんの言葉はこち

designudge.org

  • いつもスライドの内容メモに必死になりがちなので、そこではなく話を集中して聞くこと
  • Webディレクター時代から経験値の低いスマートフォンセッションについては特に知識を増やす
  • メインセッションについては、比較的現職と方向性が似ていると思われる地方自治体サイトについてを特に聞き、制作会社とのやりとりに活かせることがないか発注側の視点で聞き学ぶ
  • また、若年層ターゲットのサイトのトレンドに活かせそうなことがないかを知りたい
  • これからの目指すキャリアのために、マーケティングに絡む内容に食いつく

スマートデバイスセッション たにぐちまことさん・矢野りんさん・松田直樹さん

  • 登壇者の3名の方がそれぞれ2017年気になるトピックについてのセッション
  • iPhoneがアメリカで発売されてから10年記念 スマートフォンサイトの変遷
 
の2つのテーマを軸に進められたセッションでした。
2017年気になるトピックとしては

松田直樹さん「マイクロインタラクション」

  • 人間はフィードバックがないと不安になるものなので、何をしたか不安にならないフィードバックが必要。それをUI視点で探してみよう
  • 例えばATMで入金した時のお札のパタパタ音は疑似音
  • TRIGGER→RULES→FEEDBACK→LOOPS&MODESという流れはAtomic Designに通じる
ATMの話、知らなかったのでびっくり!最後のところは記憶が不確かなのですがもうすこし自分で噛み砕いて理解したいところです。

矢野りんさん「スマホ時代のネットユーザー像」

  • この4年で企業サイトやブログを見る時間が10%減、その時間はSNSに使われている統計が出ている
  • そのような状況でWebサイトにどのぐらいコストをかけられるのか考える必要があるのでは
  • Facebookは若年層(18-34歳)に対しては苦戦している
  • 若年層は検索よりも口コミを重視、重要なことはネットを使わず直接会って話す(会話のスクショ対策)
矢野さんのお話は近年の動向、若年層へのアプローチ等、個人的に聞きたかったことが詰まっていました。デジタルネイティブ=ネットで情報を何でも手に入れる、と思い込んでいましたが、もっと知る必要がありそうです。

たにぐちまことさん「AI(人工知能)」

  • Google翻訳が賢くなったり、絵が描けるようになっている
  • しくみはAdobeのソフトに任せてデザインするイメージで複雑なことをAIに任せたらよい
人工知能については知りもしないうちからネガティブに捉えていたいわゆる文系脳(文系の人が皆そうではない)でしたが、たにぐちさんの話を聞いて、人工知能をネガティブに捉えるのはもったいないやん!と見方が変わりました。私の苦手な複雑なことを緻密に実行するということを代わりにしてくれるのかもしれない、もっと知りたくなりました。GWに人工知能本を読むのもいいかも。

スマホサイトの10→6年

  • スマートフォンサイトが目立つようになってきた2011からのデザイン変遷について
  • 2011はiPhoneまんま、2013はハンバーガーや試行錯誤が見られ、2017は広告のようなテキストとサムネイル形式が定着 
  • 検索機能は、2011はスマホでの検索は想定せず、2013はPCサイトの一部機能、2017は何でも可能に
  • ルーセルが定着
  • インパクトよりもきちんと読めるかが大切となってきた
  • かつては、Appleのサイトがスマートフォン対応していなかったり、スマートフォンでPCサイトが見られるのが売りだった
  • これらはスマホのライフスタイル変化によるもの
その後、スマートフォンのライフスタイル変化によるものについて、アクセシビリティユーザビリティ、UI・デザインガイドライン、広告・SEO・CV、実装の観点から現状を確認する流れでした。キモはこの部分となりますが、個人的に6年の流れ回顧がおもしろ懐かしく。実装についてはレスポンシブ、高解像度化は認識していましたが(方法ではなくディレクターとして気に掛けておくポイントとして)、表示速度・最適化の重要性として3秒ルールとのこと。Webディレクターで現場にいた時より当然ながら秒数が短くなっている…。

この先のスマートデバイス予想

  • スクリーンがない端末が既に出ている
  • 総LINE化時代?
予想がありましたが、その前に2013年のセッションで行った予想の答え合わせをされていて、当たっていることもそうでないこともあったので予想は難しい、と予め先にオチがあったりしました。
ただ何となく追われるよりは予想して挑戦する方が楽しいし得られるものはありそうなので、今後もっとこの業界の未来を予想しながら働こうと思います。