年末から年始に掛けて読んだ本
水曜は毎週読んだ本について更新
ブログのネタ切れを防ぐこと+目標の年間300冊の進捗が目に見えるよう、毎週水曜に先週読んだ本についての記事を公開することにします。
今日は昨年12月後半から1/10(日)までの読んだ本リストと印象に残ったものをピックアップして感想を。
昨年12月後半読了
- 夏の裁断/島本理生
- 流星ワゴン/重松清
- 祈りの幕が下りる時/東野圭吾
- 夢幻花/東野圭吾
- 怪笑小説/東野圭吾
- 浪速少年探偵団/東野圭吾
- しのぶセンセにサヨナラ/東野圭吾
- あの頃ぼくらはアホでした/東野圭吾
- たぶん最後のご挨拶/東野圭吾
- 終点のあの子/柚木麻子
- 伊藤くんAtoE/柚木麻子
- 武道館/朝井リョウ
- 三匹のおっさん ふたたび/有川浩
- 白ゆき姫殺人事件/湊かなえ
- 火花/又吉直樹
- BE KOBE 震災から20年、できたこと、できなかったこと/BE KOBE プロジェクト編
※順不同、14冊
冬になると外出を避け自宅節電のため布団で読書するか、あったかい図書館にこもるかで数はそこそこ。テレビやゲームの代わりに本を読む、という感じで完全に娯楽的でしたね。見事に古典や実用書がありません。これは時間があるのにもったいない、仕事につながりそうな書籍も読もうと決意。楽しい読書も大切やけどね。
2015年下期の芥川賞と落選作
又吉さんの「火花」と落選作の島本理生さんの「夏の裁断」を読みました。又吉さんの方は芥川受賞時の文藝春秋本誌で読んだので選評も合わせて。
「火花」はどうしても色眼鏡で見ていたんですが読んだら文学やん、と。既出でしょうがお笑い芸人の経験と読書の経験をきっちりアウトプットされています。会話はテレビを見ているかのようにテンポよく進みます。
ただ少し意地悪なことを書くと自分の知っている(そして文学の世界で目新しい素材の)ことがアドバンテージとなっており、次の作品で作家としての資質を更に問われそうです。
重圧でこの先書けなくなって欲しくないし、第2作を読んでみたいので、応援しています。
「夏の裁断」は装丁が素敵。内容は…文学を読み解くことはもう10年以上前に少し齧った(齧ったと言えるのかしら)くらいですが…。島本さんにとって暴力的な男性と女性というのはずっとテーマなんだろうな、ということは伝わりました。
ただ「Red」の新境地や「よだかの片想い」の堅い女性の一途さといった小説が好きな身としてはちょっと既存作で読んだことあるような世界で読むのがしんどくもあり。
ご本人がこちらで芥川賞落選後、純文誌では書かないとTwitterで表明されて驚きましたが既にエンタメ誌の連載が増えていたとのことで(確かに前述2作もエンタメ寄りになるのかな)更にいい変化をされて作品を生み出すのを楽しみにしています。
芥川賞W受賞で話題になった金原さん、綿矢さんと同い年の島本さんで、何故か芥川賞にはご縁がなかったのですが、島本さんの作品好きやー。サラっとツルっとしてるようにも見えるのにウエットなところが。
1/1~1/10読了
※こちらは記録を付けており読了順、4冊
年末年始に本を読んだ、というのをよく見かけましたが主婦は年末年始が稼働時期(というほど何もしてませんが)という気持ちなのか娯楽読書もほとんど進まず、進捗が芳しくありませんでした。
もう行けない国がある
ちきりんさんのはてなダイアリーは話題になったものを読むくらいです。元エリート街道の人だから今も自由に働けるんやろうなぁ、ってやっかみで思っていたりして。ただこちらを読んだら学生の頃から何でも興味を持って一人でも旅に出る、そんなメンタリティとバイタリティがある方ゆえどういう形でもやっていける人なんだ、と腑に落ちました。
一旅行者から見た80年代のソ連やビルマの話は目からうろこでした。地図帳にもうない国がかつてはあって、現在と全然違う暮らしをしていたということ。
旅行というのはその場所に行くということだけでなく、その時代も感じるものなんだな、と。
柚木さん作品を読破したい
昨年のダヴィンチで3月のライオン特集を目当てに買ったら柚木麻子さんの特集もされていました。ついでという感じで読んだら気になって図書館で見かけては借りています。「ランチのアッコちゃん」でブレークした柚木さんだけど女子校の思春期の女の子の話が女性の醜かったりかわいかったりする部分を引き出していて身につまされたり反論したくなったり。私が女子校出身ではないので女子校の世界観を素直に受け入れられる部分もありそうですが。「王妃の帰還」は中高生向けに書かれたようですが大人が読んでも違和感もなく。
さて、来週はリストがどれだけになるか、積読に手をつけていきまーす。