alphaのときどきブログ

Webにちょっとだけ関係した仕事をはじめた元Webディレクター兼業主婦が徒然と書くブログ。読書記録、美術展の感想など。

20年ぶりにリュックを使うようになった話

頑な拘りって

ここ最近。謎の矜持で頑なに拒否していることって実はたいした理由もなく損しているだけなんじゃない?と自分に対して思うことが多いです。

個人的に「自分を持っている」という意味の「頑なさ」って大事だと思っています。例えばファッションで流行っているから、という理由で何でもかんでも取り入れるとそれは全然おしゃれじゃなかったりします。(なんて書きつつ、中高生の頃、面倒なことに巻き込まれるぐらいなら流行に合わせてそれとなくやり過ごした方がいい、みたいな気持ちだったこともあるけれど)

でも例えば流行しているから、という理由で拒否しているものが、100パーセント取り入れなくても50パーセント取り入れた時にバランスいいコーディネートが出来ることがあるかもしれない。

リュックを使わずにいた20年

何でこんなことを思ったかというと。

仕事を辞めるまで、私は大学以降ずーっとリュックを拒否していました。拒否って大袈裟ですが、ご縁がなかったところもあるし恣意的に使わなかったところもあります。Webディレクター職でお客さんところへ行くことも多かったですし、若いうちは格好でなめられたらあかんという思いもありスーツに革のバッグというファッションが多かったような。
だんだん内勤の日も増えたりお客さんといい関係が築けたり業界的に堅い格好だと威嚇する雰囲気があるかもということも増えカジュアルめにもなってきたのですがリュックを背負うことはありませんでした。
プライベート用のバッグもいろいろ買いましたが、そこにリュックはありませんでした。
それはリュックは幼い、という勝手なイメージがあったのかもしれません。あと、カジュアルなアイテムっておしゃれに見せるのがどうしても難しい。

自転車に乗る時リュックがあった方がいい

そんな私でしたが退職し、交通費を使わないで済むことと健康によさそうということで自転車移動をメインとすることになりました。

そうすると自転車に乗るのに一番いいバッグってリュックやん、ということでリュックを購入することになりました。
高校の通学で使っていたL.L.Beanのリュック以来(めちゃめちゃ流行してたんだけど、神戸の一部だけだったのかしらあれ)!
もともと自転車に乗る時だけに使う想定だったのでカジュアルでグレーにピンクのラインが入ったものを買いました。

なんですが。リュック使いだすと楽ちんさにハマってしまいました。自転車じゃない時でも背負うように。背負っていろいろ歩き回るのって肩に掛けていたり手に持っているよりずっと楽。手がふさがらないことってこんなにストレスじゃないのね…と。
自転車を乗る想定で購入したこともあってカジュアルでそれほど大きくないものを買ったのですが、今だと街の中でも合うおしゃれなリュックもたくさん出ているし、リュックは使わないなんて、何で頑なに20年思い続けていたんだろう…とものすごく損した気分になりました。
そもそも高校の通学鞄にリュックを使っていた、というのが一番大きいのかもしれない。

そんなわけで、最近ほとんどリュックを背負って出掛けるようになりました。カジュアルじゃないデザインのリュックも新たに欲しいなと考えているところ。

柔軟性を忘れない

割とこういうことってあるのかもしれません。はじめ頑なに○○は使わない、と考え、時間が経つにつれそう考えた理由は忘れるものの「使わない」だけが残ってしまう。そうして更に使わなくなる。嫌な理由がはっきりしない時はその利便性に目を向けてみることも必要だと考えます。これはWebディレクションを行うにも主婦業を行うにも大事なことで、柔軟に取捨選択してきたい次第です。