alphaのときどきブログ

Webにちょっとだけ関係した仕事をはじめた元Webディレクター兼業主婦が徒然と書くブログ。読書記録、美術展の感想など。

3月第1週(2/29~3/6)に読んだ本(1)

今週は11冊

前半にものすごい読書欲が襲って来て水曜までに8冊読んだけれどその後ペースダウン。一度に頭に入れられる活字の許容量はこんなものなのかなというのが寂しく、たくさん読みたい本が積読になっていてもどかしい。今日は前半として6冊の記録です。

2016年50冊目「黒子の流儀 DeNA不格好経営の舞台裏」春田真

不格好経営」読了時に気になっていた関連本のこの1冊。急いで読みたくなり衝動買いでそのまま一気に読みました。著者が「はじめに」で断っているように経営者でない目線で見たDeNAや自身の生い立ちから前職、そして社長になったという自伝的記述が主で、ビジネスのハウツーを記したタイプの本ではありません。あったことを淡々と書かれています。DeNAプロ野球に参入した裏側についても丁寧に語られており、野球好きとしては好奇心が満たされます。サラリーマン人生も楽しい(最終的には社長になられてますが)と勇気付けられる本。

黒子の流儀 DeNA 不格好経営の舞台裏

黒子の流儀 DeNA 不格好経営の舞台裏

 

 

2016年45冊目「星が吸う水」村田沙耶香

気になった作家はとにかく過去作品も全部読みしたく、既に何度か取り上げている村田沙耶香さん。こちらは2月第3週に読んだ「ハコブネ」にテーマが近いのかな。性や性行為への違和感について問い掛ける短編2編。そういうテーマは純文学として嫌いではないけれど。結局解放されたのかどうか、結論が私には分かり辛くて読んだ後あまり感想が残りませんでした。

星が吸う水 (講談社文庫)

星が吸う水 (講談社文庫)

 

 

2016年52冊目「小泉今日子書評集」小泉今日子

キョンキョンかわいいよキョンキョン。特にキョンキョンファンというわけではないのですが、読書記録の書き方を模索しており素敵な書評が読みたかったのと、キョンキョン特集の雑誌が売れているというニュースを読んだ時にキョンキョンの意外な面が気になったのとで、購入しました。書評集でもあるのですがキョンキョンの30代後半から40代後半への変化を記録した書でもあります。何でも持っていて楽天的に見えていたキョンキョンのそれだけでない一面が垣間見られます。私にも訪れる年齢による心境の変化。それでも年齢を重ねることは悪くないと思える書評が連なります。そして読んだことのない本が多かったので手に取りたい本が増えました。

小泉今日子書評集

小泉今日子書評集

 

 

2016年53冊目「ドール」山下紘加

綿矢りさ始め割と若い女性作家を輩出しているイメージの文藝賞を今年受賞した作品。作者の生年が1990年代でびっくり。学校内のいじめやおかしな母姉、どこにも行き場がない少年の変貌が気持ち悪く書かれています。作者が男性だと恐怖心を抱きそうな内容です。

ドール

ドール

 

 

2016年54冊目「風が強く吹いている」三浦しをん

すっかり売れっ子の三浦しをんさんですが初めて読みました。作風の嗜好を耳にしてあまり得意でない作風のように感じていたので。それでも読まず嫌いはもったいないかなと手をとってみたら違和感なく読めました。ライトノベルに近い感じはしますが割と正義が勝つパターンで気分爽快。話題になっていた本だと記憶していましたが初出は10年前。脳のデータベースを更新しないと。

風が強く吹いている (新潮文庫)

風が強く吹いている (新潮文庫)

 

 

 

2016年55冊目「フランス人は10着しか服を持たない」ジェニファー・L・スコット神崎朗子訳

2015年の積読本でしたが急にハウツーものが読みたくなり取り出したら2時間ほどで読めた本。表紙の雰囲気やタイトルから20代独身女性向けにフランス人が書いた本かな、と勝手に想像していましたが、筆者は主婦兼著述業の同世代のアメリカ人女性でした。もともとブログにフランス留学から学んだことをしたためていてそれを出版したものだそう。それゆえ堅苦しくなく押し付けがましくもありませんでした。割とアメリカ人の現代生活って日本人の生活に似てるのね、というのにも驚きでしたが…。ぼーっと過ごしがちな主婦に活を入れてくれた1冊でした。

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~

 

 

明日残りの5冊についての記事となります。