alphaのときどきブログ

Webにちょっとだけ関係した仕事をはじめた元Webディレクター兼業主婦が徒然と書くブログ。読書記録、美術展の感想など。

5月第4週(5/23~5/29)に読んだ本

今週も1冊

低調が続いてます。読みたい本はたくさんあるのに読み進められていない状態です。でも読みたい本がたくさんあるということは無気力状態ではないので6月はいっぱい読むぞー!
 
2016年112冊目「さよなら、ニルヴァーナ窪美澄
デビュー作から順に読み続けてきた窪美澄さんの作品。窪さんの名前を知ったのは実はこの作品でした。
ただ取り上げているテーマに反発を覚え、それでもこの作家のことがなぜか気になって…あえてこの本は避けて読み漁っていた次第。読んでいく中で窪さんの作家としての精神性に惹かれていきました。そして、とうとう読んでいないのがこちらだけになりました(その後新刊のアカガミが出ているのを知りました。これは未読です)。読みたくないけど読みたい。そんな矛盾で手に取りました。
…。コメントが難しい。ただ私にはどうしても少年犯罪擁護に読めてしまいました。作家たるもの、世間で普通でないと言われるものに惹かれるのは仕方ない業かもしれません。文学は常識からするととんでもないものもたくさん書かれていますし、そういった作品を味わって読むことも多々あります。ただ、それならば…実際の事件を想起させる設定にすべきではなく、徹底的にフィクションで書き切って欲しかった。そして最終章で言い訳とも取れる作家の覚悟を直接的に文章にされていたのもちょっとがっかり…。同じテーマでもっと書きようがあったんじゃないのかな(窪さんの文章が好きなだけに)という気持ちになりました。
さよなら、ニルヴァーナ

さよなら、ニルヴァーナ

 

 

そんなわけで今週の1冊もお休みです。5月の1冊を1つぐらい選んでも良かったかもしれません。