alphaのときどきブログ

Webにちょっとだけ関係した仕事をはじめた元Webディレクター兼業主婦が徒然と書くブログ。読書記録、美術展の感想など。

LOVE♥りぼん♥FUROKU 250万乙女集合!りぼんのふろく展@京都国際マンガミュージアム へ行ってきました!

これは行きたいと思っていた、京都国際マンガミュージアムで開催中の「LOVE♥りぼん♥FUROKU 250万乙女集合!りぼんのふろく展」に先週末ようやく行くことができました。
今日はその感想記事です。

京都国際マンガミュージアムが京都の中でも割と交通の便のいい烏丸御池にあることは知っていました。
けれど、マンガは好きだけど王道少女マンガ好きで来ているため、好きなマンガの幅が狭いかも…と余計なことを気にして行きそびれていた場所です。
それでも、かつての少女マンガ雑誌りぼんが大好きだった「りぼんっ子」としてはこれは行きたい、と行ってみることにしたのです。

京都国際マンガミュージアムは廃校になった小学校の跡地を利用した施設のためグランドがあったりでノスタルジーを感じる雰囲気でした。
当日はコスプレイベントをしていたようで、気合を入れてコスプレしている人がたくさんいました。
このように一つの展覧会を開催しているのではなく複数のイベント、展示を実施していること、入ったら早々にマンガ関連のグッズがあることなど、既成の美術館とはまた違うつくりに驚きました。
そして肝心のりぼんのふろく展が開かれている場所にたどり着くのに迷ったために館内をうろうろしましたが、そこでまたびっくり!
マンガの歴史にジャンルを問わないマンガがいっぱいある…!!
何度も読んだけど読み返したくなる少女マンガや買っていたけど完結する前にその時は興味を失ってしまったらんま1/2や80年代のマンガや…!
京都国際マンガミュージアムへの入場料800円でマンガ読み放題なんて、専業主婦時代に知っておきたかったものです。
レンタルで借りると期間が気になったり家にいると他のことをして読めなかったりするので、読むことに没頭できる空間というのはいいですね。
小学校の建物のせいか、昔児童館でマンガを読んでいたことも思い出しました。

さて、ふろく展
入り口だけ撮影可になっていました。
この勉強机の空間がまさにアラサーアラフォーを狙っているような。
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(あっタイトルが切れてしまっている)

ふろくは何と1950年代のものから展示。戦後の少女マンガ雑誌の変遷が見てとれて興味深い。
リアルでは知らないけれどりぼんが売れてきた1970年代の乙女チック路線だったりも。
ふろくに制限があったのは今と違って「国鉄」(!!)で雑誌を運搬していたため、荷重量に制限があったことと関係するような解説もありました。そっか、運輸の違いか…。と。
そしてだんだん知っているマンガの増えていく1980年代の展示。
リアルタイムで読んでいなかった「ときめきトゥナイト」蘭世編のふろくは初めて現物を目にしたけど、ふろく一つでも手を抜かないイラストのクオリティの高さ。
ふろくの原画がありましたが、それを見ると当然なんだけどイラストはマンガ家が描き文字や装飾をデザイナーがあしらったものもあるとわかります。
解説に、当時のりぼんマンガ家はふろく用の三頭身のイラストを描けることも重要でしたとありましたが、確かにふろく絵はそうでした。マンガ中では大人っぽくシリアスな関係にある登場人物たちがコミカルにかわいく描かれていたりしたのが魅力的だったなぁ。
感激したのは私が初めて買ってもらえたりぼんの号のふろくも展示されていたこと。
それは大人っぽい絵柄が好きだった「星の瞳のシルエット」の香澄ちゃんスキップバック(名前は忘れてたのでこれを機に覚えて帰った)
写真禁止で撮れないのが無念ですが、イラストのかわいさ、サーモンピンクのちょっと小学生にしては大人っぽい色もさることながら、紙から角丸のフォルムの立体ができあがるのも衝撃でした。
案外使い道はなかったのですが笑、初めて買った雑誌のふろくということもあり捨て難かった記憶があります。
星の瞳のシルエット」関連は作者の柊あおいさんが京都国際マンガミュージアムにゲストで来られたこともあるからか、ふろくだけでなく、決められた金額を送ったら届く全員プレゼントいわゆる全プレや、懸賞の商品も展示されていました。
欲しかった懸賞商品がたくさんあり童心に返って欲しくなりました。電話機欲しかったりしたなぁ…!
ここは撮影したかったです。

他にも「ハンサムな彼女」関連も懐かしかったし、他のもああ持ってた!とか、レターセットなんかは自分が持っていなくても友達からこれで手紙をもらったことがある!とか、小学生にタイムスリップできる空間でした。
紙という制限がある中、レターセットやトランプにサイン帳に少し変化球な別冊に。
これだけイラストを描かれたマンガ家さんたちも、企画を出し続けてきた人たちも(編集ではなくふろくを作る会社から提案があったようです)たいへんだっただろうなぁ、とも思いを馳せました。

1990年代も途中になると買っていない時期のマンガになり、さらっと眺めるだけとなりました。やはり懐かしい時代のものを懐かしむために来ていたようです。

すっかり最近ではふろくがメインのような雑誌も増えていますし、それは出版不況の中でなされている工夫なので否定もしないのですが、ちょっとしたことでかわいいものが生み出されていく文化はこれからも残って欲しいものです。雑誌あんまり買ってないのにそんなことを言うのも勝手かな…

りぼんを読んでいたことがある人なら誰でも楽しめるふろく展、関西ではこの京都国際マンガミュージアムで2月5日まで!
ふろくを見た後、当時の懐かしいマンガも読めるのもラッキー感なので是非!

関西で行けなかった人にも朗報で東京でも巡回展が実施されるとか。更にスカイツリーでは大規模なりぼんイベントやっていて羨ましい限りです。関西にも来ないかなー。