alphaのときどきブログ

Webにちょっとだけ関係した仕事をはじめた元Webディレクター兼業主婦が徒然と書くブログ。読書記録、美術展の感想など。

4月第4週(4/25~5/1)に読んだ本

今週は4冊

連休突入で出かけたわけではないのですが、スローペースが続いてます。理由ははっきりしていて始めた再就職活動と読み始めた「フラナリー・オコナー短編集」です。前者についてはまた別途記事にします。後者については海外文学の読み進めることの遅いことよ…。海外文学好きの友人に勧められ、確かにおもしろいのですがなかなか背景の理解に時間がかかったり。水曜日が祝日なので読んだ本記録を火曜日に公開。

2016年101冊目「刑務所わず」堀江貴文

刑務所なうシリーズを読んで読みたかった本を早速読みました。「なう」の続きの刑務所生活と検閲で書けなかった詳細が綴られています。刑務所内でのトラブルや作っていたものについて詳細が掛かれていてイメージできます。また刑務所が厚生施設として機能していない現状を書かれていて考えさせられますね…
それ以外は内容はコミック部分で充分に理解できるのでちょっと物足りなく感じました。

 

2016年102冊目「回廊亭殺人事件」東野圭吾

とにもかくも最後まで読んでこそのストーリー。東野作品にしては登場人物の毒が少なめだなと思ったら大間違いでした。内容に触れるとネタバレになってしまうため触れられないのが苦しい。ドラマ化されたそうですが容姿が優れていない主人公を常盤貴子さんが演じられたそうで、ドラマだと主人公のイメージもガラッと違うのだろうなぁ。

回廊亭殺人事件 (光文社文庫)

回廊亭殺人事件 (光文社文庫)

 

 

2016年103冊目「ウォーク・イン・クローゼット」綿矢りさ

綿矢りささんの最新作。インストール、蹴りたい背中の衝撃から10年以上経っていることに驚きます。単行本になったものは全て読んでいますが京女イメージのじわっとした毒が綿矢さん作品の魅力だと私は思います。
陶芸家の男性を取り巻く2人の女性の話「いなか、の、すとーかー」も収録。こちらは女性の狂気を外から描いていますが、プライベートがない生活の苦しさというのは一時期の綿矢フィーバーの体験に基づく吐露かもしれません。
表題作は服を巡る主人公と女友達の話。こちらは狂気・毒がソフトな印象でした。
装丁からして20代女性向けの単行本なのかしら。

ウォーク・イン・クローゼット

ウォーク・イン・クローゼット

 

 

2016年104冊目「太陽のパスタ、豆のスープ」宮下奈都

宮下奈都さん3冊目。「田舎の紳士服店のモデルの妻」でも「スコーレNo.4」でもそうですが基本的に主人公にささやかに前向きな結末が用意されている傾向のようです。読んだ後自分も肩ひじ張らずに日常を一生懸命生きてみよう、となるような読後感が用意されています。
今回の話は婚約破棄された女性の再生の話。婚約破棄されても悲しみが淡々としている印象は否めませんが悲しさや辛さは大袈裟なものが全てではないですしね。大きな事件は最初の婚約破棄だけでその後は食事と日常とそれを取り巻く人たちで進行していくのですが鮮やかですいすい読み進められます。じんわりと前向きになれる本。

太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)

太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)

 

 

今週の1冊

自身が再就職活動で凹んだりあがったりということもあるのですが、毎日を大切に、肩ひじはらずに、という気持ちになれる「太陽のパスタ、豆のスープ」を今週の1冊に。

次回は平日5/6に遅ればせながらWCAN Springレポートを公開します。よい連休をお過ごしください!