alphaのときどきブログ

Webにちょっとだけ関係した仕事をはじめた元Webディレクター兼業主婦が徒然と書くブログ。読書記録、美術展の感想など。

胃がん検診で引っかかってピロリ菌を除菌した話

ブログタイトルやブログキャッチに偽りあり過ぎてWebディレクター(に戻りたい)の不養生ですね、こんにちは。

今日はこの2ヶ月ブログを更新しなかった言い訳理由を記事にするスタイルで行くよ!

それは人間ドック受診から始まった

7月に現在の会社に入社して早々、総務から健康診断を受けるように言われました。その際、人間ドックを受けてきてもらってもいいよ、一定の金額までなら補助しますよ、腫瘍マーカーもオプションで付けられたりするのよ、とのこと。
6月に基本的な項目だけとは言え入社前健康診断を受けているのにまた受けるの面倒やなー、という気持ちがまず最初に。
次に、でも前職辞める時に補助が出るのに人間ドック受けなかったこと悔いたんだったわー、という気持ちに。
最後に、既往症でチョコレート嚢腫持ちとしては、腫瘍マーカー魅力的やーん、と。
会社があっせんしている病院を紹介され、人間ドックの予約をしてみたところ。7月だというのに、胃カメラのコースは11月ぐらいまで空いていません、バリウムを使っての検査であれば9月には可能ですと。
前職でもバリウムでの検査しかしたことないし、胃は健康そのものだから簡単な検査でへーきへーき!そもそも9月まで試用期間だから11月だとクビになっているかも仕事が本格的に忙しくて行き辛いかも、というスケジュールの都合もあり、バリウム検査を選択。
これが後の予定外の支出につながろうとは…

そして9月になり人生初めての人間ドックを受けました。人間ドックと言えども半日コースなので、これまでの健康診断と変わった感じはあまりなし。
腹部エコーが長いのが印象的だったのと、バリウム検査が今まで受けたところより飲むバリウムの量が多かった気がしたぐらい。前職で受けたバリウム検査はバリウムの味が選べたのに無条件でストロベリー味だったのは不満wバニラが好きなんや私は…
でも印象に残ったことはそれぐらいで受けたことも忘れていたのでした。

再検査の告知は突然に

9月末、大きめの封筒にて人間ドックの通知が届きました。はいはい既往症で引っかかってるんでしょはいはい経過観察、と気楽な気持ちで開いたところ、「胃透視 異常あり 再検査」と。
ん?
まーーーーったく自覚症状もなく、血縁関係で胃を患っている人も思い当たらず。胃が弱いって国文学出身者としては夏目漱石のイメージ。神経質な人が患う部位でしょ、私へーきへーき。なんて。胃の検査で引っかかる、ということが理解ができず30分ぐらい詳細読まずに放置しました。それでも要精密検査ってあったよね…ということが気になり再度読むと「胃体上部陥凹病変の疑いあり」。
え、なんか大げさな疑いじゃない?病変て。ググった方がいいのかな…。


気になって検索すると出るのは再検査の結果慢性胃炎だったというブログや胃がんだったというブログやら。
え?そ、そういう検査結果なん?え?胃が痛いって経験したことないけど…。病気の症状は一人一人違うのに気になってしまうと家事も放置して検索する沼にはまってしまいました。
もし胃がんだったら、え。
いやいや私10年前も卵巣がエコーでがんの疑い→CTとMRIでほぼ良性腫瘍の見通し→手術して摘出し良性確定ということがあったので、また写りが悪いだけ、大丈夫やろ、という楽観したくはなり…。写りが悪いのは自分の顔写真だけにしておいて欲しいもんやわ(なお実物

と、ぐるぐるしていたのですが、一晩寝て冷静になって、あ、とりあえず精密検査しなきゃ、となりました。悪いものの場合、大病院で手術する方が安心だろうし、始めから大病院で予約した方がいいと思い電話をしたものの、紹介状なしの空きの最短は1か月半後とのこと。え、こんな気持ちのまま1ヶ月半待つって無理! ということで大病院は諦め、自宅から行きやすい胃カメラ可能な消化器科に電話すると今夜診察してから予約を取りましょうと。いや診察いらないからもう胃カメラしてほしいんだけど、というモンスター患者になりそうでしたが、大人としてそれはいけない。いきなりできるものではありません。
でも今日診てもらえるなら十分だ、と感謝の気持ちに。
診察してもらい、私の気に病む様子も察して、今週末に胃カメラしようと予定を調整してもらえました。ありがたい。ありがたいけれど、えっ、すぐ検査しないといけないって、、と悪い方向に考えが及びそうになるのを打ち消すのに必死でした。

肩に力を入れずにいることは苦手です

会社で胃カメラ経験者にしんどいよー、という話は聞いていましたが、自分の病状がはっきりしない方が精神的にしんどかったため、胃カメラへの恐怖感はこの時はありませんでした。歯磨きでえずいてしまうということを話すと鼻からのカメラに。
口から入れる方がよく見えるとネットでは見たんですが、、と言ってみましたが、口から入れてしんどいと結局見えないし、今は鼻からのものも性能が変わらないから、と説明を受けて納得します。半端な口コミだけ知っている患者って面倒ですねごめんなさい。

恐怖感はなかったのですが、始まったらとにかく辛かった!口から入れなくて正解でした!割と痛みに鈍感と思われる私ですが辛かった。2秒に1回「肩の力を抜いてください」って言われるんですが、いや今がんと診断されるかもしれないという時にそんなリラックスって無理、それに胃カメラの異物感あるし。そもそも肩に力入ってしまうタイプなんよ。と。もう泣きかけていました。大人なのに。
泣きそうになりながらの胃カメラ検査が終わり、結果について。胃カメラで見た限り、大きな問題はないけれど、慢性胃炎の兆候が見られること、ピロリ菌が陽性なことを告げられました。そして採取した組織を検査に出してから良性かがんかがはっきりすると。
ほぼ最悪の事態ではなさそうだけど、100%安心ではないし、胃炎は症状としてある、というのがこの時点での診断。全く自覚ないのに胃炎。胃カメラのお会計は余裕で1万円超えました。けちるところじゃないけれど。

そしてピロリ菌が陽性のため除菌の薬を飲むことになりました。除菌の薬は副作用が下痢や腹痛と脅され教えられましたが、私は特に出ることはありませんでした。薬を飲んでいる間、アルコールと刺激物を控えるようにということだったので、注意したのはそれぐらいでした。

ひとまず安心の結果でも

除菌の薬を飲み終えて1週間後、生検の結果を聞くと良性とのこと。よかった、これで一安心や…。ピロリ菌の除菌結果は2ヶ月経たないと分からないというけれど、これまた生半可な知識による限り、血液や息をチェックすることで検査できるはずだし、辛い状態は終わった、、、。

と安心した私にお医者さんは非情通告を。「胃炎の炎症が酷かったし2ヶ月後また胃カメラしましょう」
ええええ!もういやなんですけど。1万円飛んでいくし。というか炎症がよくないって何、良性なのにまだ安心できないの?良性でこんな頻繁に胃カメラした人のブログ引っかからなかったんだけど。
と心では反抗的な気持ちにもなりましたが、除菌の薬飲んだしもういいやと放置した結果除菌できてなかったりすると嫌ですし、年内に安心した気持ちで終わりたい。食べることが大好きなだけに今の時点で悪い状態を食い止めてこの先もおいしく食べられるようでありたい。
いやいやの気持ちではありましたが、12月の胃カメラを予約しておきました。この胃カメラで最後になりますように。
その間、何かの口コミで読んだと思うのですが、LG-21がピロリ菌の除菌に効くとあったのえ、LG-21の飲むヨーグルトタイプををお昼ごはんの後に飲んでいました(医学的に本当に効果があるかは不明です。ヨーグルトは好きなので、どうせ食後のデザートで何か食べたり飲んだりするなら効果のありそうな方を選んでみたというだけです)。お酒も禁止はされていなかったので、飲む場があれば軽くは飲んでいました。辛いものは自然と控えていました。2ヶ月の間にしていたのはこれぐらいでしょうか。胃にストレスは悪いとも言いますが、仕事のストレスはそんなに軽減もされなかったし(苦笑)

最終結果

2ヶ月が経ち、再胃カメラ。嫌だという気持ちが初回より強くなっているので、辛さは初回より増していました。その結果、ピロリ菌はほぼ陰性を示しているけれど、ちょっと微妙な値を指しているので呼気検査もするように促されました。呼気検査の結果は組織の生検と一緒に1週間後に伝えます、とのこと。やっとここまで来た…!
ひとまず、胃カメラでの所見は2ヶ月前からすると炎症がほとんどなくなっているので、ピロリ菌由来の胃炎だったのだろう、という診断でした。あとは1週間後の検査で確定診断をお伝えしますということになり、気がきでない1週間をまた過ごすことに。

そしてやってきた1週間後。呼気検査の結果、ピロリ菌は除菌できており、生検の結果も良性で、人間ドックの再検査通知から始まった検査はこれで終了となりました。これからも1年に1回は胃カメラ検査を受けてくださいね、とのこと。う、うん。嫌だけどそうします…。2ヶ月、長かった。

不安だけどまず最初にすることは再検査しよう

仕事は忙しかったので仕事をしている間は忘れられていましたが(自覚症状もなかったので仕事への集中力には影響ありませんでした)、時間があると何だか落ち着かない気持ちで、あまり気乗りしない日々でした。人間ドックの結果が来る前に参加希望をしていたセミナーには出席しましたが、勉強意欲を奮い立たせるのが難しく、弱っている時に平常心を保つことの難しさを痛感しました。

有名人の方から、一般の方まで、闘病ブログを書いている方もいらっしゃいますが、すごいな、、、と思います。自分の弱い部分、弱っていること、困っていること、病気のことを書くというのは非常に辛い作業に今の私には思えます。書くことが生きている証、という強い心持ちに至っている方もいらっしゃるのだと思いますが。今回良性だったので記録として記事にしましたが、これが悪い方であればとてもじゃないですが何もかかず放置ブログでフェイドアウトしたのではないかと。ブログネタやったー!とは思えなかったです…。

というわけでようやく健康不安がなくなり、すっきりした年越しを迎えられそうです。健康診断なんて受けなくてもへーきへーき、というタイプだったのですが、そういうわけにもいかないですね。
再検査になると不安が募りますし、検索してしまうものかもしれません。でも悪くなかったから書く人も(今回のこの記事のように)いれば、悪かったから書く人もいて、あくまでブログはその人の結果でしかありません。なので私のこの記事が再検査になった人の安心材料になればとも思いますが、医学的根拠は何もありませんし、こういうこともあるんだな、という1つの例でしかありません。ただよかったことはすぐ再検査に行ったこと。それだけです。2017年は健康な1年となりますように!

 

秋の京都には若冲展が!の前に夏の終わりに「生誕300年記念 伊藤若冲-京に生きた画家-」を観に行きました

ダリ展の後にはしご

先週10月4日から京都市美術館若冲展が始まりました!

始まることは知っていたし行くぞと決めている展覧会なのに前売りチケット買うのを忘れてました…。しょんぼり。

こう宣言して行ってブログを書くことまで強制するのも1つのブログの使い方!

ですがこの若冲展の前に、京都市美術館の近くにある細見美術館でも若冲の展覧会が開かれていました。

alpharuha.hatenablog.com

からの続きです。ダリ展を観た後の六盛茶庭にて、そう言えば細見美術館若冲に関する展覧会が開かれていたことを思い出しました。
近くにいるからもう1件はしごするか、ダリ展の何とも言えないこの感触を忘れないようにはしごは止めておくか、悩みつつ、開催期間を調べてみると、もうあと1週間(その時点で)ほどで終わりと。
これは行くしかない、とはしごすることに。

ということで、ということで「生誕300年記念 伊藤若冲-京に生きた画家-」に行ってきました。もう開催終了してだいぶ経っており完全に遅レポですが。

ゆっくりと若冲の作品を観る

と、行くことをあっさり決意した割に、実は若冲のことを何も知らないのでした。(ぇ
春に東京で開催されていた若冲展がものすごく行列だなんてニュースは目にしていて、話題になっているなー、という認識と、若冲生誕300年のポスターなど告知をいくつか見たぐらいでしょうか。告知ポスターのおかげで京都の人ということは知っていましたが、それ以外の予備知識はなし。
いつも通りミーハー全開でいざ鑑賞。
ダリ展は平日にもかかわらず混雑していましたが、こちらはすんなり入れました。人もぱらぱらなので、1つずつの絵をゆっくり観られてよかったです。

ヘチマの絵が好き

中に入ると若冲の作品を年代ごとに追う構成で展開されていました。若冲伊藤若冲は京都の錦小路の青物問屋に生まれ、若い頃は家の商売を継ぐも40歳の時に隠居し、絵を描く人生を送った画家、との紹介がありました。
40で隠居!も、もうすぐ私も隠居の年齢なの(違)。勿論当時の40と現代の40の位置付けは違うことは理解してはいますが、それでも当時としても早いうちの隠居、そして絵を描く人生を過ごしたということ。それまでも絵は描いていたけれども隠居後に作品をどんどん増やしているということ。
その事実につい明るい気持ちになりました。隠居する前からもの積み重ねがあることは承知の上で、人はいくつになっても、クリエイティブで有り続けることは可能なんだな、と。
生涯描き続けた鶏をはじめとした生き物の躍動した絵も好きですが、緑が鮮やかなヘチマを描いた「糸瓜群虫図」が特にイイ! ヘチマだからおいしそう、とは違うのですが、思わずもぎたくなるような、そのままじっと見続けていたいような…。しばらくその場を離れられませんでした。

グッズ売り場ではついあれも買いました

細見美術館は館内を移動する時、外に出るような形で地下に降りて次の展示室へ行きます。この空間が好き。
最後まで観た後、グッズ売り場に。もちろんヘチマの絵葉書はゲット。保存用と使う用と2枚買い。なかなか最近葉書使わないけれど…。

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そして、買うか悩んで買わなかった春画展の図録。
詳細は↓の記事参照。
が、まだ取り扱っていたので、つい買ってしまいました!嬉しい!
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過去記事で懸念していた通り、買ったものの放置、未開封、ではあるけれど。
 
何だか最後は春画展の話になってしまいましたが、若冲の絵に興味が湧いたので、京都市美術館で今開催されている展覧会も楽しみです。

東京で開催中!世界が歪む?ダリ展in京都へ行ってきました

事前知識はルー大柴扮するダリの写真だけ

記事の順序が前後しましたが、8月下旬の平日、振替休日だったので京都市美術館で開催されていた「ダリ展」に行ってきました。現在は京都での会期は終了して、東京の新国立美術館(六本木)でやっています。
開始時にルー大柴がダリに扮したポスターでテレビ(多分関西ローカル)に取り上げられていたのを見て、新しい企画展始まったのかー日が合えば行ってみるかな、ダリって名前は知ってるけどどんなの描いたかはよく知らないけど、ぐらいでした。
SNSで知人が話題にしていたこと、夏休み期間の混雑のすごさ(1-2時間待ちだったかな)を知りミーハー心を刺激され、行くことに。
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どこかでお昼を食べて行くつもりがお目当ての店が閉店だったりランチメニューが終了していたりで運のなさに心折れ(苦笑)、余裕を持って鑑賞したいのでお昼は諦めて行きました。
まだ学校は夏休みのところもある時期とは言え、平日なのに当日券買うだけで5分並んだのは初めて。昔は前売りを予め買ってたしなぁ。

入場前に体験型アート?で写真撮影できます

 チケットを買った後も列ができており、入場制限かな?と思いきや違いました。ダリの世界が再現されたスペースがあり、写真を撮ることができます。ぼっちで下手でも気にせずウキウキで写真撮ったよ!
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ちなみに、これは何の変哲もないアート。これが実は…?という。東京でも同じ展示があるようなので、あれぇ?というトリックアートを楽しむのは是非そこで!

入場前に警告が

アートを楽しんだ後入場すると、そこには「刺激的な作品がありますので心して入れよ」(実際はもっと公的な注意文)と警告がされていました。そんなん書かれているの、初めて見たんやけど。子供向けにちょっと脅してるのかな、オーバーオーバー!と楽観視し(何も考えてない)ダリの生涯を辿りながら展示エリアへ進むことに。
最初は少年時代に描いた風景画(故郷のスペインの景色)を中心に展示されていましたが、普通にうまいわ!そりゃ画家になるよね!と。美術展に行き子供時代の絵を観た時に感じることを今回も。凡人並の感想ですね。描かれている景色を自分も見たくなりました。
 

モダニズムからシュールレアリズム

進むとダリが美術学校に入学してからのモダニズムの影響を受けた作品、そしてシュールレアリズムに傾倒する作品が多く並べられていました。このあたりは解説を読んでも美術用語に疎くて頭に?が並びます。知識から考えるのではなく美術作品を感じるべきところではありますが、素直に見たまま感じ取りづらい作品が並びます。自画像でも不安を与える色使いに感じたり。
シュールレアリズム時代の作品は更に「意味がわからへん!」感がマシマシ。オマージュなのか挑戦なのか引き出しだらけになっているミロのヴィーナス、人が人の顔ではないオーケストラが描かれた作品、ここに表現されている世界は何?幻?と平衡感覚がなくなりそう。それでも魅せられて作品をじっくり観たり、次の作品を観ることが怖いのに止められないという、妙な興奮状態に陥っていました。
それでも自分の中の強がりが刺激的な作品に注意って書いてあったけれど私は大丈夫ぅぅ!とこの時点ではまだ思っていました。が。
「ガラの晩餐」というダリの妻と食事を描いた作品とその群でもうやめてええええぇぇぇでも癖になるぅつい観てしまうぅ…というおかしな気持ちになりました。お昼抜きのはずなのに食欲全くわかない晩餐って名づけられた作品て!
何がそうさせるのか。おそらく当たり前だと(勝手に)信じていることが当たり前でないと提示されることに感覚を狂わされているのではないかと思われます。人間関係や様々な文化からそういった刺激は時に受けるのですが、美術展でそういったことはなかったので衝撃でした。

力尽きつつ最後まで観る

テーマパークにあるようなジェットコースターに並んでいたけれどやっぱりやめたという途中の出口があれば出ていたかもしれません。が、力尽きた感がありますがそれでも最後までじっくり観ることにしました。
第二次世界大戦で出てきた原子爆弾に衝撃を受け、そこから原子力に影響を受けた(厳密に書くと原子力だけではないのですが)作品もいくつもありました。シュールレアリズムの作品でも驚いていたのに、原子力と画家という組み合わせが意外でダリの底知れぬ才能を覗き見したようで、ますます混乱しました。綺麗な青に原子力。広告も手掛けていたようで、Webデイレクターとしてはそこは非常に気になりました。そして驚くべくはそういった様々な斬新な挑戦をしていたけれども晩年には古典派へ回帰していくということが意外でした。
前回記事にした藤田嗣治もそうでしたが、欧米で生活するとキリスト教というのは芸術と切り離せないんだろうな…と卒業旅行でヨーロッパの美術館に行った時の感想を改めて持ちます。
そしてダリ美術館もあるなんて。怖いけどスペインに行ったら行きたい。更に私が産まれた頃にまだご存命だった

感覚が狂わされるかもしれないのにグッズを買う

何とか最後まで 観て、疲れたよパトラッシュ(誤用ですね)という気持ちになりながらも、ポストカードを買い込みました。なんでだろう…
ちなみに「ガラの晩餐」はありませんでした。刺激強すぎるからかな…それとも売り切れなのか。売っていたら間違いなくうわぁぁと独り言言いながら買っていました(被虐的)。
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でもさすがに費用的な問題ではなく図録を買う気にはなれませんでした。正視できる自信がなく…。もう少し私が客観的な視点を持てるようになったら欲しい、な。
そして面白そうなガチャガチャがあったのでつい童心に帰ってやってしまいました。写真撮影はできなかったので、LマガジンのWeb記事でどうぞ。

www.lmaga.jp

あたったのはこちらでした。比較的刺激が少なそうなピンバッチかな。

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それにしても本当に不思議なダリの世界でした。美術展に行く時、美しいものを素敵なものを観てうっとりしたいという気持ちが強いのです。ですが今回は、うっとりはしていないのに、合う、といった軸とは違うのに、中毒性がありもっと知りたくなる美術展でした。これまた行ってよかった! 関西で逃した人は東京で行くことお勧めします。
 

おまけ 六盛茶庭のスフレ 

昼食抜きだったにもかかわらず展覧会で胸もお腹もいっぱいでごはんは食べる気にならず、学生時代から食べてみたかった六盛茶庭へ。おやつは別腹ということで。
当時読んだ京都ガイド本(神戸の大学生なので京都はアウェイ。なお今もアウェイ気分)にスフレがおいしいお店、とあり気になっていたのですが高級な雰囲気で入るのを躊躇っていました。
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味によっては売り切れでしたが、定番のバニラはあったので注文!注文を受けてから焼いてくれます。そのため20分待ちますが、現実世界に戻るリハビリにはいい時間でした。時間を掛けられたスフレはこのように膨れてふわふわです。ふわふわ!
おいしかった! けれどふわふわは冷えていくうちにしぼむので、見た目ほどのボリュームはありません。ボリュームを楽しむデザートではないよう。
ダリの世界からスフレにより帰還した私は、つい、もう一つの展覧会を行こうなどと考えることに…。続く。