alphaのときどきブログ

Webにちょっとだけ関係した仕事をはじめた元Webディレクター兼業主婦が徒然と書くブログ。読書記録、美術展の感想など。

「エリック・カール展」(京都会場)に行ってきました

夏に開催されたので行ってきました

エリック・カール展」が東京で開催されているのをFacebookの友人投稿で知り行きたい!けれど関西に巡回展で来てくれたらなあ、と思っていたところ、調べたらまさかの京都駅の伊勢丹内の「美術館「えき」KYOTO」で開催されることを知りました。
これは嬉しい!と、楽しみに待って、行ってきました。

ちなみに開催期間は今年の夏で、既に京都での展示は終了しています。。
ですが現在岩手で開催しており、来年は福島にも巡回するようです。更に会場が増えたりはないのかなー?

ericcarle2017-18.com

はらぺこあおむし」しか知らないけれど

ベタに、実家にあった「はらぺこあおむし」の本がとても好きでした。いや今も好きです。手元にないけど。
絵が好きだったのか話が好きだったのかそれとも仕掛け絵本なところが好きだったのか…一番最後の要素が大きい気がしますが
仕掛けで遊び過ぎてボロボロにしてしまうくらいに。
原色なのに下品にならない色遣いも好きで。

正直なところ、エリック・カールさんの作品について、はらぺこあおむししか知らなかったけれど
見たいものが一つあれば充分ということで。

行ったのは8月上旬の平日夕方という日だったのですんなり入れました。親子連れが多かった…!
美術展で親子連れが多いのは新鮮でした。絵本作家の展示だものね。親子連れで原画を鑑賞するのっていいなー!
他はグループで訪れている高校生や大学生。
ちなみに京都駅の伊勢丹で開催されていたので、前売りがなくとも伊勢丹カード会員だと100円引きで入れたのはラッキーでした。

エリック・カールさんとマグリット

美術展の展示は「はらぺこあおむし」しか知らなくても十分楽しめました。コラージュで作られた絵本の原画が惜しみなく展開されていました。
というかずっと版画だと思っていたけどコラージュだったのね…
今まで読んだことのなかった絵本も読んでみたくなります。生き物がいきいきと描かれているのが印象的でした。

それから意外だったのですが、エリック・カールさんの経歴でした。アメリカ生まれで、幼少の頃に家族でドイツに渡り、ナチスドイツの時代も経験し、アメリカでグラフィックデザイナーとして就職。
しかもその就職がレオ・レオニさんの紹介だったなんて!
レオ・レオニさんもベタに教科書に載っていたスイミーしか知らないけれどあの絵は印象的でユニクロのコラボTを買ってしまったくらいには好きです。
分かってはいるけどベタなものが好きやな…

そしてエリック・カールさんが影響を受けた画家が何人も紹介されていましたが、その中にマグリットも挙げられていました。
その説明を読んだ時に、明確な言語化はできないけれども、何だか腑に落ちました。
2015年、京都でのマグリット展にて、ピレネーの城を観て、初めて絵の前で動けないという経験をしました。
マグリットピレネーの城ってまたベッタベタだけど気にしない
ピレネーの城は、シュルレアリスムへの造詣も全く深くないのですが、ずっとずっと本物を観たかった絵でした。
何だかその作者のマグリットエリック・カールさんが影響を受けたことが勝手ながら嬉しく、自分の好きなものがつながった感もありました。

それからもう1つ意外だったのは、「はらぺこあおむし」の製本は日本で行ったということでした。当時、「はらぺこあおむし」のような仕掛けの多い絵本を製本する技術は日本だからできたようです。そんなこともあるんですね。

思った以上に散財したよ!

絵を楽しんだ後は、グッズ販売。デパート主催だからか、物販に力が入っていた気がするのは気のせい…?
iPhoneケースを、買おうか悩んだけどまだ5sで(買い換えようと考えていたタイミングで壊れ、保証期間内で無償で新しい5sに変えてもらえたのでいいか…となり今に至る)なので断念。
普段は気に入った絵葉書だけ買うのですが本命のあおむしの絵葉書が1500円のセット売りにしかなく!!絵葉書は1枚から買えるのがいいのにな…
思わず使い道も考えずマグネットも買ってしまいました。そして最近は買うのが必須になっている図録も。

童心に帰ることのできる、また子連れでも観ることのできるエリック・カール展、岩手や福島会場で行く機会のある方は是非お楽しみに!

はらぺこあおむし エリック=カール作

はらぺこあおむし エリック=カール作